· 

価値は加えず見出すもの|佐藤卓氏のデザイン講演

【Cabooosu 365日Blog:443投稿目】
大分市のSNSコンサルタント幸野寛です。
この365日ブログでは
大分県の中小企業経営に役立つ
マーケティング情報をご紹介します。

 

デザイナーは誰かと誰かをつなぐ人

NHK Eテレの『デザインのあ』監修や
数々の商業デザインを手がけている

佐藤卓氏の講演が昨日大分市で開催されました。

「デザイナーはアーティストではありません

 自己主張する仕事ではなく
 誰かと誰かを
つなぐ仕事です」
というデザイナー論からスタート。

 

デザイン事例として
白ベースの青い文字でおなじみの

『明治のおいしい牛乳』パッケージ
制作の話が続きました。

 

商品の価値を見出しつなぐ

『おいしい牛乳』の
パッケージデザイン制作では

かっこいいデザインや

逆に牧歌的な素朴なデザインなど

様々なデザインを制作。

 

最終的な決め手となったのは

商品自体の価値に寄り添うこと。

 

しぼりたての手が加えられていない牛乳だからこそ

できるだけ手を加えずシンプルなデザインが完成。


手が加えられたデザインばかりの牛乳が

並ぶスーパーやコンビニで逆に目立つことに。

 

 

目立つ論の中の例えが分かりやすかったです。

「騒がしい宴会で目立つには2つの方法がある

 大騒ぎして目立つか、静かにするか
 自分は後者を選びました」

 

価値は付け加えるものじゃない

数々の有名なデザインを手がけた方なので

「俺のデザインの力で商品を売れるように仕立てた!」と

いうキャラクターかと勝手に思い込んでいましたが、

話を聞けば聞くほど逆の方でした。

 

「付加価値という言葉は大嫌いです。

 価値を上から付け加えると

 本当の価値が見えなくなる」

「デザインが価値を作るのではなく

 価値を見出して多くの人と

 価値をつなぐのがデザインの役割」

という言葉が特に印象的でした。

 

またどんなにデザインが良く

一回買ってもらっても中身が

デザインとあっていなかったり

よくなければリピートされない。

という言葉を聞くと

何より良い商品があることが前提で

デザインはその価値を正確に伝えるもので

それ以上でもそれ以下でもないことが分かります。

 

デザインやクリエイティブは
それのみで売上をあげる

魔法の道具ではなく

商品を伝える代弁者でしかないという
シンプルな答えが分かりました。

あなたの会社の商品・サービスには

どんな価値がありますか?
その価値は正確に伝わっていますか?

 

 

 



大分県の中小企業SNSマーケティング・ニュースレター作成専門家|代表 幸野寛プロフィール↓


SNSセミナー講師実績(一部紹介)

SNSと紙媒体を組合せた新しい広報術

(主催:大分県産業創造機構)

ソーシャルメディアのビジネス活用

(主催:豊後大野市雇用創造機構)

中小企業のためのSNS人材獲得セミナー