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ジブリ映画を売るための工夫

 

大分県立美術館で開催中の『ジブリの大博覧会』に行ってきました。

ジブリ映画にまつわる様々な展示がされていましたが、

集客の観点から興味深かったのが、ポスターと広告の展示。

 

スタジオジブリは創設以来、第1作『風の谷のナウシカ』、

第2作『天空の城ラピュタ』と映画を作ってきて、

さらにヒットを目指すために、

コピーライターの糸井重里に映画のキャッチコピーを依頼。

 

 

展示では、糸井重里とジブリが、手紙やファックスで

やり取りをしながら、キャッチコピーを練り上げていく工程もわかります。

 

『となりのトトロ』のキャッチコピーが、当初は

このへんないきものは、もう日本にいないのです。たぶん。

だったが、宮崎駿の意見により、

このへんないきものは、まだ日本にいるのです。たぶん。

に決定されたり。

 

映画ポスターは、①タイトル ②ビジュアル ③キャッチコピーが

三位一体となることで、興味を訴求できるということが分かります。

また、宣伝コーナーには、『かぐや姫の物語』の新聞広告が展示されており、

新聞発行時期に応じてキャッチコピーを、

明日、姫がっ! → Xmasに、姫がっ! → 師走に、姫がっ!・・・

と変化させ訴求力を高めていることが分かります。

 

企業販促にも応用できそうな、映画の販促術もわかるジブリの大博覧会。

大分県立美術館で明日まで開催されていますので、

興味のある方はぜひ。